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正味原価と実績原価の差を理解する
正味原価とは、原材料であれば、歩留まり等を計算しない製品設計重量に単価を掛けたものであり、作業時間であれば、時間観測をした価値作業時間だけに賃率を掛けたもので計算した原価をいいます。
その正味原価に、歩留まりや稼動率などの見込み費用をプラスしたものが、一般的な製品原価となります。
そして、故障があり稼動率が悪かったり、余分な材料を使ったりし、その費用を足したりしたものが実際原価となっています。
正味原価と実際原価の差が改善しなければならない取組みになり、どこにどれだけのムダがあるかを分析してテーマを決めます。
その時に気をつけなければならないことは、会社が決めた標準歩留りとか標準稼動率は、「会社が認めているから改善から外す」といった発想を止めることです。
会社が決めた標準歩留りとか標準稼動率は、顧客に見積もりを出すときに損をしないために決めた数値であり、それを少なくして利益を出す取り組みはしなければなりません。
ですから、正味の原価をきっちり把握し、それに対して実績がどうなっているかを分析した取り組みは重要です。
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